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【農業】食糧問題と脱炭素、持続可能な社会実現の関係性とは?Vol.2

 

前回は、食料問題と脱炭素、持続可能な社会の実現のおおまかな内容について取り上げました。今回は、現状の農業を続けることでどのような問題があるのかについて取り上げていきます。

目次

  1. どのような環境への悪影響があるのか
  2. 土壌劣化の深刻化
  3. 水質汚染
  4. 製造プロセスの環境負荷

どのような環境への悪影響があるのか

化学肥料の過剰使用がどのようなかたちで環境に悪影響を及ぼすのでしょうか。
いくつかの問題の中でも以下の3つを重点的に解説します。

1. 土壌劣化の深刻化
2. 水質汚染
3. 製造プロセスにおける温室効果ガスの排出

そして、これらの問題は何か一つを解決すればよいわけではなく、相互に関わりを持っている問題でもあります。また人間の豊かな生活を維持する必要もあり、一筋縄ではいきません。
では、具体的に見ていきましょう。

土壌劣化の深刻化

植物は、多くの微生物との共存関係を持っており、そのおかげで効率的に栄養を吸収できます。
しかし、大量の化学肥料を用いている農業において、その生態系を活かせず、破壊させてしまうことがあるのです。
結果的に、化学肥料の適切な利用ができないことは、微生物の多様性と活動を低下させる原因になり、土壌の栄養循環が妨げられ、農地の生産性が長期的に低下する恐れがあります。
化学肥料は、土壌微生物のバランスを崩し、土壌の肥沃さを奪います。この結果、土壌の生産性が減少し、将来の農業に影響を与える可能性があります。

(出所:JICAホームページ)

 

水質汚染

化学肥料の過剰な使用によって、水質を汚染するリスクがあります。
窒素やリン酸を多く含む肥料は、地下水や水源への流出によって、水質汚染を引き起こすことがあるのです。
特に、肥料由来の窒素の過剰な流出は、河川や湖沼、さらには海洋の生態系に悪影響を及ぼし、例えば「赤潮」の発生など、広範囲にわたる環境問題を引き起こす可能性があります。

以下は、地下水の水質に係る環境基準の超過本数の推移です。依然として超過本数が多いことがわかります。

出所:環境省

 

製造プロセスの環境負荷

化学肥料は使用による悪影響もありますが、製造プロセスにおける問題もあります。

化学肥料の製造は大量のエネルギーを消費します。特に窒素肥料の製造には、莫大な量の化石燃料が必要で、その過程で大量の二酸化炭素が排出されます。

まだクリーンエネルギーによって製造する方法では、コストがかかりすぎてしまうため、普及していないのが現状です。

肥料生産自体が気候変動問題に寄与する要因の一つとなっています。
エネルギー効率の低く、温室効果ガス排出量の多い肥料製造プロセスは、気候変動を止めるための一つの解決しなければならない問題点の一つと言えます。

 

まとめ

いかがでしたか。
化学肥料の過剰使用や、既存の製造方法による問題点が理解できたかと思います。

次回は、それらの解決策について解説していきます。

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