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農業と環境問題:化学肥料の代替と持続可能な解決策

 

前回、化学肥料の環境への悪影響について紹介しました。今回は、その代替となる持続可能な解決策に焦点を当てます。日本政府の取り組みについても紹介します。

目次

  1. 代替肥料の必要性
  2. 代替肥料の種類と効果
  3. 代替肥料の導入に伴う課題
  4. 日本政府の取り組み:みどりの食料システム戦略
  5. まとめ

代替肥料の必要性

化学肥料の過剰使用に起因する問題に対処するため、持続可能で環境に優しい新しい肥料への転換が求められています。

具体的にはバイオ肥料や有機肥料が挙げられます。
土壌の健康を維持しながら、作物の生産性を高めることができます。

それらを紹介していきます。

代替肥料の種類と効果

バイオ肥料

微生物を利用して植物の成長を促進します。これにより、土壌の生物多様性が保たれ、栄養循環が改善されます。
例えば、米国のKula Bioといったスタートアップは、窒素固定を促す微生物を含む肥料を製造している。

(出所:Kula Bio ホームページ)

バイオ肥料は、土壌の栄養分を植物が利用しやすくするだけでなく、土壌の生物多様性を保ち、健康な栄養循環を促進します。

 

有機肥料

動植物由来の有機物から作られ、土壌の有機物含有量を増やし、土壌の質を改善します。例えば、堆肥や緑肥といった有機肥料は、土壌の保水力や通気性を高め、長期的な土壌肥沃性を促進します。

(出所:農林水産省)

 

代替肥料の導入に伴う課題

代替肥料の普及にはいくつかの課題があります。

1. 効果の遅延
化学肥料の即効性に対して、バイオ肥料や有機肥料は作用が遅い傾向があります。これは、これらの肥料が土壌に徐々に影響を与え、微生物活動を通じて効果が現れるためです。この遅延は、短期的な収穫量の増加を求める農業者にとっては大きな課題となります。

2. 一貫性の欠如
自然由来の材料から作られるバイオ肥料や有機肥料は、その成分が肥料ごとに異なることがあります。農業者は、どのくらい施肥するのかを正確に把握するのが難しくなることによって、一貫した結果を得られないリスクを負う可能性があります。

3. コストと可用性
化学肥料に比べて、バイオ肥料や有機肥料は高価で、また市場での入手可能性が限られていることが多い状況です。これも大規模で普及していくまでの一つのボトルネックになっています。

 

日本政府の取り組み:みどりの食料システム戦略

日本政府は、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて「みどりの食料システム戦略」を推進しています。この戦略では、非常に野心的な目標を掲げて行っています。
この目標を達成するためには、新技術の開発・普及、既存技術の普及を急ぎ行う必要があります。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
化学肥料に依存する現在の農業慣行は、多くの環境問題を引き起こしています。これらの問題に対応するためには、持続可能な代替肥料への転換と、その普及を促進する政策が必要です。
政府の「みどりの食料システム戦略」を中心に日本でも解決に向けて行動していく必要があります。

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