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【脱炭素】海洋エネルギー発電のクライメートテックを紹介!

海洋エネルギーとクライメートテックスタートアップが拓く脱炭素社会への道

地球温暖化対策として脱炭素社会の実現が喫緊の課題となる中、再生可能エネルギーの導入が不可欠です。その中でも、海洋エネルギーは、波力、潮力、海流など、未開拓の発電源として大きな可能性を秘めています。さらに、クライメートテック(気候技術)に特化したスタートアップ企業が、革新的な技術やビジネスモデルで海洋発電の実用化に挑戦しています。本記事では、海洋エネルギー活用の最前線で活躍する3社のスタートアップを紹介します。

波力発電の効率を高める Eco Wave Power

スウェーデンに本拠を置くスタートアップ「Eco Wave Power」は、独自の波力発電システムを開発しています。同社の技術は、海岸や防波堤に設置されたフロートが波の動きによって上下に動くことで、発電機を駆動するというシンプルな仕組みです。

この方式により、従来の波力発電よりも高い発電効率を達成できる上、設置コストや維持管理コストを抑えることができます。 Eco Wave Powerは、すでに商用プラントを稼働させており、今後の事業拡大が期待されています。

以下の画像がシステムイメージです。

(出典:Eco Wave Power社 ホームページ)

潮流発電の大規模化を目指す Orbital Marine Power

イギリスのスタートアップ「Orbital Marine Power」は、潮流発電のパイオニアとして知られています。

同社の潮流発電機「O2」は、世界最大級の浮体式タービンで、強い潮流を利用して大量の電力を生み出すことができます。O2は、すでに実証試験を開始し、商用運転に向けた重要なステップを踏み出しています。

Orbital Marine Powerは、浮体式タービンの大型化と量産化を進めることで、潮流発電のコスト競争力を高め、再エネ電源としての地位確立を目指しています。

(出典:Orbital Marine Power社 ホームページ)

 

海流発電の実用化に挑む SIMEC Atlantis Energy

シンガポール、イギリスを拠点とするスタートアップ「SIMEC Atlantis Energy」は、海流発電の商業化に注力しています。

同社の海流発電システムは、海底に設置された大型のタービンが、海流の運動エネルギーを回転運動に変換して発電します。 SIMEC Atlantis Energyは、世界初の商用海流発電プロジェクトを始動し、グローバルに事業を展開しています。 同社は、海流予測技術や、環境モニタリング技術などにも取り組み、海流発電の効率化と環境配慮を両立しています。

(出典:SIMEC Atlantis Energy社 ホームページ)


まとめ

脱炭素社会の実現に向けて、海洋エネルギーの活用が注目を集めています。クライメートテックスタートアップは、革新的な技術やビジネスモデルで海洋発電の課題解決に取り組み、その可能性を引き出しています。海洋エネルギーの本格的な普及には、技術開発への投資や規制整備など、官民一体となった支援が不可欠です。スタートアップの挑戦を後押しし、海洋エネルギーを軸とした脱炭素社会の実現を目指すことが求められています。

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