エネルギー脱炭素をどのように支えて
気候変動への対応として、脱炭素化は世界中で喫緊の課題となっています。エネルギー消費の効率化、再生可能エネルギーの利用拡大、持続可能な生産・消費システムの構築など、多岐にわたる取り組みが求められており、特に太陽光発電はその鍵を握る技術の一つとして注目されています。 今回は、この分野で活躍するスタートアップ企業について紹介します。
Brighte: 家庭用太陽光発電の普及を加速
オーストラリアのBrighteは、家庭用太陽光発電システムの購入を容易にする金融サービスを提供しています。顧客が太陽光発電の導入にかかる初期費用の負担を軽減できるよう、手頃な支払いプランを提案し、脱炭素化への移行をサポートしています。
(出典:Brighte社 ホームページ)
創業者のキャサリン・マコーネルは、過去、金融でアセットファイナンスを担当し、ソーラーファイナンスの商品を開発した経験がありました。その経験から事業をスタートさせました。
ブライトの成功要因は、消費者に直接販売するのではなく、太陽光発電製品を販売する企業とアライアンスを組み、顧客の購入の障壁を取り除く手助けを一緒に実現したこととキャサリン・マコーネルは話しています。
この取り組みにより、オーストラリアの太陽光発電の導入が加速され、家庭レベルでのエネルギー自給自足と温室効果ガス排出削減が実現されています。
(出典:Women’s agenda_Meet Katherine McConnell: The FinTech founder with Mike Cannon-Brookes on board her clean energy revolution)
T-REX: 太陽光発電プロジェクトの融資を支援
米国のT-REXは2012年に創業された会社で、太陽光発電を含む再生可能エネルギープロジェクトの融資プロセスを効率化するプラットフォームを提供しています。 投資家とプロジェクト開発者をつなぎ、リスク評価や資金調達をシンプルにすることで、太陽光発電プロジェクトの実行をより簡単にさせています。
また、エネルギー、収益、商取引価格などの予測データに基づいて行われているのも特徴の一つです。
(出典:T-REX社 ホームページ)
Node.energy: 企業向け太陽光発電の最適化
ドイツのNode.energyは、企業が自社で運用する太陽光発電システムの管理を最適化するソフトウェアを開発しています。 PPAをはじめとして、多くの企業が自社で太陽光発電システムを運用しはじめています。それらを最適に管理するために開発されたツールを提供しています。 エネルギー消費の監視から削減戦略の策定までをサポートし、企業の脱炭素化を後押ししています。
(出典:note.enery社 ホームページ)
PosiGen: 低所得層への太陽光発電の普及
アメリカ合衆国のPosiGenは2011年に創業された会社で、低所得層の家庭に対して、太陽光発電システムのリースやエネルギー効率改善サービスを提供しています。
アメリカやヨーロッパでは、非常にエネルギー効率の悪い機器を使用している家庭がまだ多く、経済的な負担が大きい状況です。
そういう過程をターゲットとし、経済的負担を抑えながらエネルギーを利用できるソリューションを提供しています。
(出典:PosiGen社 ホームページ)
まとめ: 脱炭素社会への橋渡し
Brighte、T-REX、Node.energy、PosiGenといったクライメートテックスタートアップは、太陽光発電を中心とした脱炭素化技術の普及と革新に貢献しています。これらの企業が推進するソリューションは、気候変動問題解決において強力な武器と考えられます。今後もこれらの革新的な取り組みから目が離せません。
2050年のカーボンニュートラルに向けて、大手企業を中心にCO2ゼロに向けた目標が設定され、それらの企業と取引をする会社にも影響が波及しています。
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CO2排出量の算定(Scope1,2,3)、2030年あるいは2050年を見据えたCO2削減ロードマップの策定、毎年の設備予算化や実行までを一貫してご支援致します。ご興味を持たれましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。